一般歯科治療

健康保険適応治療

一般歯科とは、最も需要の多い通常の健康保険適応の歯科治療のことです。

虫歯治療・歯周病治療・小児歯科治療・入れ歯治療・銀歯治療・知覚過敏治療・口腔外科治療 など

つまり、国(厚生労働省)が定めた健康保険の治療ルールに従い進めて行かなければなりません。保険治療は、日本の公的制度である医療保険が適用されるので、自己負担は医療費の一部(通常3割負担)となりますが、対象は定められた医療の範囲に限られています。

保険診療で使用される材料や治療方法、あるいは回数や期間なども、基本的には全てに渡って事細かに規定されております。
(例えば、1回で歯周病治療に伴う全顎の歯石除去や、歯周病の治療前に被せものを入れることはできません)

また、保険診療は設備基準の有無などにより若干の差はありますが、全国どこの歯科医院・どの医師が治療しても同じ値段であり、歯科医院によって高い・安いといったことはありませんが、医療費の改定は大きく2年に一度、国(厚生労働省・財務省)が予算編成などの政治的理由で決定しますので、以前と同じ内容でも負担金が変動することがあります。
患者様にとっては制限のある保険診療ではありますが、ながたデンタルクリニックではできる限りの機能回復治療を丁寧に行いますので、安心して受診されてください。


 虫歯治療 

 

早期治療がその歯の寿命に影響します

★歯が痛い・しみる
★歯が黒ずんでいる
★噛むと痛い

虫歯の発生は、最初は小さく、放置すると徐々に歯が溶けて削る量が増えてしまいます。
また、痛みを伴わない虫歯も多いため放置しがちな方が多いですが、虫歯で痛くなった時は実は内部で大きく溶けてしまい神経の処置に至ることもあります。
少しでも気になったら何でもご相談ください。
早期治療であれば、歯を削る量も少なく、小さい虫歯であれば保険診療でも銀歯では無く白いプラスチックの詰め物で治療が可能です。


歯周病治療  

自分の歯でいつまでも健康にいるために

★歯ぐきが腫れてたり血が出ることがある
★歯が揺れている
★以前より歯が長くなった気がする
★歯と歯の隙間が増えた気がする

歯周病も虫歯と同じく自覚症状が無く進行してしまう病気です。
軽度の歯肉炎であれば原因となっているバイオフィルム・歯垢・歯石(いずれも細菌の集合体)を専用の治療器具で除去を行い(歯を削ることはありません)、歯磨きを含めた生活習慣の指導を行います。
中等度から重度の歯周病の場合は数回に分けて歯周ポケット内の深いところまで入り込んだ細菌を除去し、進行を止めて現状維持に努める治療を行います。
歯を支える骨がほとんど無い場合は外科処置を行うこともあります。
歯周病は、進行するとお口の中だけの問題では無く、糖尿病・肥満・高齢者の誤嚥性肺炎、また歯周病菌が血管を通り全身に影響する恐ろしい病気を併発することが分かってきています。全身の健康のためにも気になることがあればご相談ください。
なお、歯石を取ってほしい・衛生指導を受けたいなど理由での受診は保険適応内ですのでご安心してください。一通りの歯周治療が終了した方のメンテナンス目的で明らかに健康な歯周組織の方の予防目的のクリーニングは保険適応されませんが、個人差がありますので安心してご相談ください。


小児歯科治療 

 

大切なお子様の歯を守る治療と予防を

★虫歯の治療や検診、歯並びの相談をしたい
★学校検診で虫歯や歯肉炎があると言われた
★生え変わりの乳歯の抜歯をして欲しい
★シーラントやフッ素コーティングをして欲しい

ながたデンタルクリニックではお子様の治療の際、押さえつけなど無理やりの治療はおこないません。
大人と同じようにお子様本意の治療を心がけています。治療イスに座って、お口を開けるだけでもお子様にとっては恐怖に感じてしまう場合があります。
ましてや、歯医者が初めての場合や過去に怖い思いを経験したお子様であればなおさらです。また、同じ治療内容でもそれぞれのお子様で受け入れ方が違います。
当院ではお子様とのコミュニケーションを重視して、慣れてもらうまで歯みがき練習などをしてから治療に入ります。
私たちは、なぜ虫歯の治療をしなくてはならないのかをお子様にも理解してもらうように努めています。
大事なのは虫歯にならないことです。そして、治した虫歯を再発させないことです。
そのためには定期的な検診と予防が必要です。
正しい歯みがきのやり方、生活習慣の指導、フッ素塗布などお母さん・お父さんと力を合わせて一人一人に合った虫歯指導を実践していきます。
大事な大事なお子様の歯を守っていきましょう。


知覚過敏治療 

虫歯ではなさそうなのに歯がしみる

★冷たいもので歯がしみる
★バーアイスを思いっきり噛んで食べたい

 歯周病による歯ぐきの退縮や噛み合わせの不調和・食いしばりや歯ぎしりの習癖、間違った歯磨きの習慣などでが原因で虫歯ではないのに歯がしみることがあります。
本来なら骨と歯ぐきに覆われている歯の根っこの一部が露出することにより痛みが発現することが殆どです。
ながたデンタルクリニックでは、現状を確認し、ブラッシング圧の指導、歯周基本治療を行い、その後状態に合わせた治療を施します。
噛み合わせの調整・フッ素などによる知覚過敏コーティング処置・大きくえぐれている部分にはレジン充填コーティングなどを行います。


入れ歯治療 

欠損した部分のご相談はお気軽にどうそ

★入れ歯を作りたい
★合っていない入れ歯を調整して欲しい 

健康保険内での入れ歯には制限がありますが、できる限りの対応をさせていただきます。1本欠損の部分入れ歯から総入れ歯まで対応しております。
しかしならがら、健康保険適応内での入れ歯には種類や入れ歯の質、装着感の悪さなどの制限があるために患者様のお口の中の状態によっては、ながたデンタルクリニックが自信を持って推奨する自費の審美入れ歯もございます。
入れ歯作成にあたり、患者様専用の型取りトレーをオーダーメイドで作り、保険では使えない高価な材料で精密な型取り、各種計測など完成までに完璧な設計とその作成に時間を掛け、オールセラミックスの歯と金属が必要な場合は金とプラチナを用い自費専門の義歯技工士(入れ歯作りの達人)とタッグを組み、納得のいく入れ歯を作成いたします。


口腔外科治療  

親知らずや保存不能の抜歯やその他外科処置

★親知らずの相談
★細菌感染による顔や頬の腫れ
★口内炎や口腔軟膜のできものなど

親知らずがはえてきて気になる。歯の周りが腫れた。怖がらずにご相談ください。親知らずだからと言って、必ずしも抜かなければならないわけではありません。
また、当院は高度専門医療機関との医療連携を行なっております。
急性疼痛、急性化膿性炎症など、対応できるものは当院で処置を行いますが、全身疾患有病者、解剖学的に難症例の場合は消炎処置を優先し、提携専門医への紹介を行います。


一般歯科治療

健康保険適応治療

一般歯科とは虫歯の治療、歯周病の治療、歯の根の治療、入れ歯の治療などの健康保険適応の治療をさします。
 
つまり一般的に最も需要の多い通常の歯科治療です。
 
治療については健康保険の治療ルールに従い進めていきます。
(例えば、1回で歯周病治療に伴う全顎の歯石除去や、歯周病の治療前に被せものを入れることはできません)
保険治療は、日本の公的制度である医療保険が適用されるので、自己負担は医療費の一部(通常3割負担)となりますが、対象は定められた医療の範囲に限られています。

それ以外の治療は全額自己負担の自費治療になります。
まず、“医療”以外の審美を目的とした治療(ホワイトニングや矯正など)は保険適用できません。
虫歯治療は医療行為ですので通常は保険が適用できますが、治療の素材として審美性を高める高品質な素材(セラミックや金など)は保険適用できず、自費となります。また、高度な治療法や先進的な治療法も保険対象外であることが多いため、より良い治療や仕上がりを希望して自費治療を選ぶケースも多くあります。

保険診療は、国が定めた治療内容が日本中どこでも同じ治療費で受診できる日本独自の医療制度です。
ここまで安価な医療費は世界中を探してもないという素晴らしい制度です。
しかしながら、歯科医療に20年以上携わって感じることは、国の指定する歯科保険診療には様々な限界を感じています。
恐らく良い歯科医療を提供したいと考えている殆どの日本の歯科医師がそのように感じているのではないでしょうか。
考えてみてください。何故一度治したはずの歯が再治療することになるのでしょう。
保険診療は最低限のその場しのぎの処置が多く、ゆっくり時間と手間をかけて、また、高額な医療機材を用いて治療することは難しいのが現実です。
国家資格である歯科技工士の報酬が国の定めた最低賃金以下という事実がそれを物語っています。
保険外診療専門の補綴物を製作する腕のいい歯科技工士は、当然ながら保険の技工物はコストの問題で作成はしてくれることは現在では難しくなっています。
国家資格を与えたのも厚生労働省、最低賃金を決めているのも厚生労働省。政治的な問題ではありますが、この先 税収で賄っている社会保障費は増大していくことは容易に想像できます。
毎年、多くの保険組合が赤字により倒産しています。今まで当たり前に受診していた医療行為が近い将来受けれなくなる可能性も専門家により警鐘されているニュースも目にします。
たかが、虫歯治療。たかが入れ歯治療。でも、保険診療の制約の中ではかえって予後を悪くしてしまうことも場合によってはあります。
何故、日本人は喪失歯が多いのでしょう?
世界一の長寿大国でもあるにも関わらず、何故 日本人の健康寿命は短いのでしょう?何故、日本人に痴呆患者が多いのでしょう?
何故、欧米諸国の人たちは子供の時に歯科矯正をするのでしょう?
歯並びや噛み合わせが悪いと大人になってから虫歯や歯周病になることを知っているからではないでしょうか?日本人は見た目だけの価値観で判断する方が多いように感じます。
口は万病の元。想像してみてください。今まで好んで食べていたものが口腔障害により食べられなくなったら。悲しいことではありませんか?
当院にご来院してくださる患者様が、予防的な意識を高めてくれることを切に願い、患者様への予防指導を今後も進めていきたいと思っております。
そして、ご理解いただける患者様のクオリテイ オブ ライフが向上し、豊かな人生を送っていただければと思います。
 
大事なのは予防です。歯科治療は予防を怠らなければそもそも嫌な歯科治療を受ける必要がないのです。
皆さん、歯磨きは毎日しています。でも、どうして歯周病や虫歯になってしまうのでしょうか?
正しい知識を知らされていないからです。毎日の正しい歯磨きは患者様ご自身で。ご自身では取りきれない歯垢歯石は我々歯科医院が除去し、健全なお口の環境を維持することが大事なのです。例えば歯茎の中や被せ物の周囲、歯並びが悪く歯磨きが難しい場所などのクリーニングによる細菌除去は我々の仕事です。
(歯垢は食べカスではなく、何百億個の細菌なんです)
生活習慣病で、国民病とも言われている歯周病や初期虫歯、これからは分業で健康維持増進をしてみませんか?そのお手伝いをぜひやらせてください。
 
保険外診療は高いだけの治療では無く、銀歯か白いだけの違いでも無く、それが質の高い医療ということをご理解いただければ幸いです。
決して、保険診療を否定している訳ではありません。ただ、患者様が知らないだけのより良い治療の選択肢があることを知って欲しいのです。
 
しかしながら、様々な事情により保険診療のみを希望される患者様にも保険内という制限はありますが、当院院長ができる限りの技術で精一杯治療させていただきますのでご安心ください。


当院で行なっている主な保険適応診療の一例です。

コンポジットレジン修復(保険用)
比較的小さな虫歯に適応します。前歯の歯と歯の間や奥歯でも咬合圧に耐えられる程度の修復範囲が適応となります。白いプラスチックの材料のため、審美性がメリットです。当院では保険適応材料で10色以上の材料を用意しております。しかしながら、材料自体の吸水性のため変色や着色、また摩耗しやすいデメリットがあります。最近では、何度も治療をやり直さなくてもいい、変色しづらい自費の ダイレクトセラミックス治療 を選択する方も増えています。

インレー・アンレー
奥歯で咬合圧がかかる部位、また歯と歯の間に虫歯の感染があった場合、これらが適応となります。銀歯なので審美性に劣りますが、保険内のコンポジットレジンと比較すると強度と耐久性が勝ります。強度はあるものの、強すぎるために土台の根や骨に負担を与えてしますことがあります。国が組成を指定してしているパラジウム合金のためアレルギー等の問題もあります。また、経年的に金属の縁が溶けてその微小な隙間から2次的に虫歯が再発するデメリットもあります。最近では、保険金属の身体への悪影響を気にする方も増え、セラミック素材 を選択する方も多いです。

レジン前装金属冠
前歯(中心の歯から数えて3番目までの犬歯)の被せ物には保険で白い被せ物が適応となります。金属の冠の唇側の表面にプラスチックを貼り付けた物となります。裏面は金属です。但し、国が組成を指定してしているパラジウム合金のためアレルギー等の問題もあります。また、歯周病予防を怠ったり、経年的に金属の縁が溶けてその微小な隙間から2次的に虫歯が再発するデメリットもあります。表面がプラスチックのため経年変化による変色もございます。


FMC フルメタルクラウン
前から数えて4番目からの奥歯の被せ物は全てこの金属冠となります。全部が金属ですので、審美的に劣りますが、歯と同等の強度を保つことができます。強度はあるものの、強すぎるために土台の根や骨に負担を与えてしますことがあります。国が組成を指定してしているパラジウム合金のためアレルギー等の問題もあります。また、歯周病予防を怠ったり、経年的に金属の縁が溶けてその微小な隙間から2次的に虫歯が再発するデメリットもあります。最近では、保険金属の身体への悪影響を気にする方も増え、セラミック素材 を選択する方も多いです。
 


歯の神経治療(抜髄)
虫歯による感染が神経に到達、もしくは限りなく神経に近いため痛みがある場合に神経を除去する処置が抜髄治療です。また、何らかの原因で歯の神経内に血液が充満して痛みがある場合も同処置を行う場合があります。この治療が完了するまで数回のご来院が必要です。神経治療はその歯のその後の寿命を左右する非常に難しく重要な治療です。
当院では、虫歯により露出した神経を温存するMTAセメント治療も行なっております。(MTAセメント治療は自費診療になります。)

感染根管治療
大きな虫歯を放置したり、過去に神経の処置をした歯の根管が再感染を起こした場合、感染根管治療が必要です。細菌が歯の根の先の骨に感染をおこすため、個人差にもよりますが、比較的長期の治療期間がかかります。歯の根の再治療を行うとどうしても脆弱になりやすいため歯の寿命を短くしてしまう恐れがあります。
 

断熱裏層
深い虫歯で神経付近まで歯を削らなくてはならない際、そのまま深い位置まで熱伝導のよい金属を詰めると、神経が外部からの刺激を受けて歯髄炎等を起こすのを防ぐことが目的です。当院ではなるべく歯の神経を健康的に残したいと考えているためある程度の深さの虫歯治療の際、この断熱裏層処置を行い、痛みが発生しないことを確認した上で補綴物を装着します。
 

覚過敏治療
歯周病・噛み合わせ・食いしばり・強過ぎる歯みがきなどの理由で、虫歯ではないのに歯の横がしみる場合、知覚過敏の疑いがあります。
当院では、状態に応じて複数の治療法を提案いたしております。
 

マウスピース治療
顎関節症や歯ぎしり・食いしばりの患者様の噛み合わせ治療の際にはマウスピース治療を行います。就寝時の歯ぎしりの方にもナイトガードというマウスピースを治療に用います。症例によってマウスピースの厚さを選べます。また、透明のため装着時に目立ちにくい素材を用いております。スポーツマウスピースは自費扱いになりますのでご注意ください。

ブリッジ治療
虫歯や歯周病により歯を失った場合、その歯を補うため失った隣の歯をそれぞれ削りダミーの歯を連結した被せ物(場合によってはインレー形態)を入れる治療法です。固定式で欠損した歯の咬合機能は回復しますが、隣在する歯を削る、また、その土台となる削った歯に負担がかかるといったデメリットがあります。保険診療では欠損した本数によってはブリッジの適応ができない場合があります。
 

部分入れ歯
虫歯や歯周病により歯を失った場合、その歯を補うための着脱式の部分入れ歯治療があります。ブリッジのように大きく歯を削ることはありませんが、バネがかかる歯に負担がかかることがあります。そのため当院ではできる限り残存歯を守るための入れ歯の設計をご提案しております。入れ歯のバネを気にする方のためにバネのない入れ歯 もたくさんの患者様に喜ばれております。

総入れ歯
全ての歯を失ってしまった方、もしくは多数歯欠損で残った歯が根っこしかない場合、保険診療では総入れ歯となります。保険診療での入れ歯は厚労省の定めた制約があるため素材等の制限がございますが、当院ではできる限り快適な入れ歯治療に努めております。薄く、熱を伝えお食事を美味しく召し上がれる金属の入れ歯 を選択する方も非常に増えています。
 

私の想い

診療について

  • 我が国、日本では医科も含め、「保険診療」が一般的と考えられています。
  • 当然、患者様の殆どが、保険診療で当たり前!と思っているのではないでしょうか?
  • 私は、決して保険診療を否定は致しません。
  • 安価で(機能的に)十分な医療サービスを受けることができる日本国民は恵まれていると思います。
  • 当院でも、保険診療が中心の患者様も多いです。
  • しかし、保険診療とは、必要最低限な機能回復と云うことが前提で成り立っています。
  • また、治療できる制限があることも事実です。
  • そのため、保険診療での使用材料や審美性は最低限な物に設定されています。
  • 当院では、制限された保険診療以外の患者様にとって身体により優しく、耐久性があり、かつ審美性、快適性に優れた最新の自費診療治療の勉強を怠らず、様々な有益な治療メニューを取り揃えています。
  • 例えば、虫歯治療一つをとっても通常では健康な歯の部分を余分に削る上に、保険指定材料ではどうしても経年劣化により微小な隙間が生じることにより虫歯菌が侵入し数年後にはさらに歯を削っての再治療のケースが圧倒的に多いのも事実です。それらをくり返す最終形が抜歯です。
  • 近年では身体への優しさにこだわったメタルフリー治療(金属を一切使わない治療)を全額自己負担であっても希望される方が非常に増えています。
  • 私のライフワークであるダイレクトセラミックス治療(次世代型コンポジットレジンによる低侵襲保存療法)や残存歯に優しい部分入れ歯設計の臨床研究を始めてから、歯を無駄に削り、神経を取らざるを得ない保険虫歯治療や強度の弱い材質での保険入れ歯治療で患者様が満足せず何度も何度もやり変えをすることになる保険診療の方針にはかえって患者様の口腔内を悪化させ社会保障費を増大させるだけじゃないのか?と感じてしまうこともあります。
  • もちろん、保険診療の内容は医学的エビデンスに基づいて考えられており、それ自体を否定していません。しかしながら、近年の材料費高騰や使い捨て器具、最新の医療機器の導入などの社会的ニーズに応えるとなると、もう企業努力だけでは低報酬な保険点数では対応できないのが現状です。
  • それは、日々学会やスタディグループで最新の治療法を学んでいるため「これを当院の患者様にできたら、もっと患者様を幸せにできる!」でも保険外だから。。と、思うことはたくさんあります。
  • 本音を言うと、「お金を払えばいい治療法ができます」など言いたくはないのです。
  • 当院がご希望の患者様に自費診療を行うのは、高いものを売りつけたい、と言ったような短絡的な考えではありません。
  • 保険の一部負担金(残りは患者様が納めている税金ですが)からみると高額ですが、自費素材そのものの材料の値段と自費専門の技工士の先生への報酬(セラミックの製造機械も数千万円と高額です)も含めると、現在では決して医院側・技工所側の技術料は高いとは言えません。
  • 自費診療を「儲け主義なんじゃないか」と思われる方もおられるかもしれませんが、実は保険治療の制限が多くの歯科医師を悩ませているのが現状です。
  • 歯科医師の多くが、最善の治療をしたいと考えていますが、保険内ではどうしても難しく制限があります。
  • 国が定める技術料の診療報酬が40年以上も据え置きのまま、変更になっていません。
  • 「この材料が治療方法が保険に適用になればよいのに」と思う項目がたくさんあります。
  • 多少は保険に取り入れられた最先端医療もありますが、採算の取れない点数設定のため導入したくてもできない多くの歯科医師から落胆の声が上がっているのも事実です。
  • 臨床をやり続けて感じている点は、例えば、虫歯1本にしても、銀歯治療のように無駄に健康な歯を大きく削らずに、やはりセラミックス素材を使って、質のよい接着剤を使えば、より自然な歯が入り、長持ちします。
  • もちろん患者様の経済的事情もありますので、保険も自費もどちらも正確な情報を伝え、最終的な選択は患者様ご自身に委ねています。
  • 自費診療ならさらに良い治療ができる。(こんなことを言っているのは歯科だけなのですが・・)
  • それを伝えないまま保険だけで済ませてしまうのは逆に良くないことだと考えています。
  • 患者様にいくつかの治療方法を提供するのは歯科医師としての義務だと考えています。
  • 見た目だけの問題だけでなく、患者様の身体の一部をより身体に害のないものを、長くお使い頂きたいからです。
  • また、自費の歯を作成する歯科技工士も保険技工士とは分けて自費専門の技工士の先生に作成を依頼しております。
  • これらのことから、患者様にとって分かりづらい部分で、是非とも歯科医師として主張しておきたいのは、審美歯科治療は見た目の美しさだけではなく、歯科医師と技術の高い技工士がタッグを組み、その1本の歯の治療に保険診療では賄えない材料と時間と手間と情熱を注ぐことで「再発リスクの低下」、「体への優しさ」にもつながり、結果「その歯が健康的な状態で長持ちする」ということなのです。
  • これは一般の患者様には認知されていないことかもしれませんが、現在日本の歯科技工士人口は減少の一途を辿っています。
    国の定めた国家資格である歯科技工士が国の定めた最低賃金を下回り、かつ繊細な作業を粉塵下で行うために健康にも影響する過酷な仕事のため全国の技工士学校で定員割れ現象が起こり、2019年の歯科技工士国家試験合格者は全国で800人を切りました。このうち技工士を続けている就業率は全体で30%以下です。歯科医院は全国で6万件以上です。
    私たちが何気なく装着している保険診療の銀歯や入れ歯は全てオーダーメイドの手作業で、そのような過酷な環境下の中で技工士先生たちが何日もかけて作製してくれています。
    小さな銀歯も1本づつ手作業で蝋型を作り、顎運動の機材に装着しシミュレーションを行い、その1本だけのために専用金型を作り高熱による鋳造と研磨を行なっているのです。
    Sサイズ・Mサイズ・Lサイズの既成人口歯をサイズ調整して切り売りしているわけではないのです。
    銀歯1本の負担金が数千円程度の国は世界中探しても日本ぐらいのものです。
    海外のドクターたちと日本の医療費の話題になると、「少なくとも桁が一つ足りない間違いでしょう?」と真顔で言われます。
    また、現在の世界的な金属需要のために歯科用金属も異常なまでに高騰し(保険銀歯の主成分であるパラジウムが1g5000円以上です)、何日も手間暇かけて作製した銀歯1本での技工士報酬はわずか数百円です。入れ歯製作に至ってはもはや赤字です。
    これも国が定めた診療報酬点数(全国一律料金)が時代が変わっているのにも関わらず上がるどころか毎年引き下げられていることが大きな要因です。
  • 技工士不足に対してデジタル化のシステムも少しづつ発展していますが、日本での普及には時間が掛かると思われますし、そもそも問題の本質はデジタル化にすれば良いということではないと思います。
  •  
    大変言いづらいのですが、限られた制限の中で努力はしていますが、やはり保険診療内での技工物はそれなりのものしかできないのが現状です。
    我々、歯科医師も歯科技工士も保険診療内でできる限りの品質の技工物を提供する努力はしておりますが、もはや限界を超えており、このような現状が続く限り近い将来今まで当たり前に受けていた治療が保険ではできなくなる可能性も以前より話題になっています。
  •  
    医院側が感染予防のための使い捨て材料や採算の取れない高額な医療機器など日常診療でも多額の負担を強いられ、また技工士も低い保険診療点数の中、できる限り丁寧な仕事を低賃金で強いられている日本の保険歯科治療費は世界的には異常な安さであることをご理解ください。
    余談ですが、海外旅行などで海外は医療費が高いから怪我したら大変!なんて言いますよね。それは海外の医療費が高いのではなく日本の医療費が安すぎる感覚が強いだけなんです。
     
    それでも、当院の自費治療価格は提携技工所の協力により相場より抑えた価格設定にさせていただいておりますが、昨今の働き方改革などの影響により人件費・材料費が高騰しているために近く価格改定をせざるを得ないことをご理解ください。
     
    だから、予防が大事なんです。仕事とは言え私も歯を削りたくないし、抜きたくないのが本音です。
    予防は自分の身体への確実な投資だと考えています。

     

 
ながたデンタルクリニック院長 永田 勝久